いましかライフ

不安障害を克服した鈴梨(HSP)は今を生きることに決めました。

二章『脳の働きには方向性がある』

※「心身症と神経症の起こる仕組み」の記事は、「はじめに」「一章〜三章」「答えは失感情症にあり」の5つの記事から成り立っています。仕組みを理解することで治すための方法を考えていけるのでは?という思いから書いています。

 

この章はすこし長いので見出しをつけます。

 

新しい脳→古い脳

実は、新しい脳は古い脳の働きを制御する。
新しい脳は→古い脳を抑えつける。この流れ。

私たちは無意識に新しい脳の声に従い→古い脳の声を無視しがち。この流れ。
脳を「新しい脳」と「古い脳」に分けて考える必要があるのは、ここを理解するためであるような気もする。

 

働きの方向性をイメージで実感する

この方向性を理解するために、例を挙げてみよう。
イメージしてもらいたいことが、二つ。
(ちょっと楽しくない気持ちになってしまうかもしれないので、嫌な人は飛ばしてくださいね。)

__________

①つめのイメージ
あなたの身近(職場とか)にいる、苦手な人とか嫌いな人を思い浮かべてください。過去の人でもいいです。
その人が、あなたに言いそうな嫌な言葉を思い浮かべてみてください。あの人にこう言われたら嫌だな、でも言ってきそうだな、ってセリフ。
思い浮かべたら、実際にその人からそう言われるのをイメージしてみてください。
言われた時、あなたはどういう状態ですか?どんな様子ですか?

 

②つめのイメージ
あなたの横に、見ず知らずの人が座っているとします。
さっき、①で言われた(と想像した)嫌なセリフをもう一回思い出してください。
その横に座ってる赤の他人から、さっきと全く同じセリフを言われるところを想像してみてください。

まぁ実際には有り得ない状況ですが、そう言われたとして。

おそらくあなたは、「…は?ヤバコイツ…逃げよ」と思って、すぐそこの席を離れるはずです。

__________


①のイメージをしたとき、あなたはきっとその場から逃げることはしなかっただろう。嫌な相手とあなたには社会的な関係があるはず。逃げられない理由があって、というか、そもそも逃げるという選択肢はなかったはず。でもそれは本当は、新しい脳の意見にすぎないのだ。気づかなかったかもしれないが、そして信じられないかもしれないが、古い脳は一方で、大声でこう叫んでいた。
「こんなストレスを与えてくる人間のもとからは一刻も早く離れたいです!逃げたいです!」

(ストレスを与えてくる人と一緒にいるとき、心臓がドキドキしたり手汗かいたり、食欲なくなったり、何か不調が出たりしないだろうか?それはつまり古い脳の「逃げたい」という声だ)
②のイメージの時みたいに、新しい脳と古い脳の意見が一致した時には、驚きはするだろうが、①のときよりきっとあなたにかかるストレスは少ないはずだ。

 

新しい脳と古い脳の意見の食い違い

①のイメージのほかにもこういう状況がないか、または自分で思い当たるシーンはないか、考えてみてほしい。

 

私が今思い浮かべたのは、主に居心地の良くない居場所に留まっているとき。

職場を辞めれないとか、家を出れないとか、あるいは自分の体調が心配で人と会うのをためらっている時とか。

 

そういうシーンを思い浮かべながら読みすすめてほしいのだが、

 
どうやら2つの脳にはそれぞれポリシーがあるらしいことがわかる。

古い脳のポリシーは「今、目の前にある状況に対応すること」

対する新しい脳のポリシーは、「直面している状況について、言葉を駆使して解釈して、その解釈に居着くこと」

私たちはどうしても新しい脳の声に従いがちだから、このポリシーの違いにより古い脳の声をなかったことにしてしまう傾向がある。

「あれしたい(古い脳側の意見)、でもできない(新しい脳側の意見)」
とか、「あれしたくない、でもやらないといけない」となって、私たちは結局身動きができない状態に陥る。
本当はこうしたいのに、怒り・敵意・恥ずかしさ、それに類する感情のせいでそうできない、といった状態もこれにあたる。

食い違いから起こる「金縛り」という概念

当ブログではこういう、古い脳と新しい脳の意見の食い違いから身動きが取れなくなる状態を「金縛り」と表現することにする。程度の小さなものから大きなものまであるため一概には言えないが

1、長期化する

2、「どうにも逃げられない」と思い詰めた感覚になる

といった特徴が現れる金縛りには気を付けたい。

こういうときは、「あまりにも自分が新しい脳の声を採用している」とそのバランスの悪さに気づくべきときである。

 

金縛りが起きている時=セロトニンが弱る時

自分の中の金縛りに自覚的になったほうが良い理由をこれから書いていこう。

実は、古い脳は自分の声が無視されたことに傷心してしまうようなのだ。古い脳、かわいそうである。
古い脳がショックで打ちひしがれているサインとして私たちが自覚できるのは「思考の暴走」である。
考え事が永遠にとまらない。頭の中でずっと、状況を言葉で説明している。。。思い返せば私にはこんなシーンが腐るほどあった。


①のイメージでの自分の様子をもう一度振り返りたい。

苦手な人に嫌なことを言われて、でもその場に居続けるしかなかった自分の頭の中はどうだったか?どうにかならないかと考えてはいなかったか?または相手への文句、自分への文句でいっぱいではなかったか?

頭の中でたくさん言葉が浮かんでいるときというのは、しょんぼりした古い脳の声が掻き消えてしまう時なのだ。


「思考の暴走」。これは、古い脳がショックを受けている証拠で、なんと、セロトニン神経の働きが弱っている証拠でもあるのだ。

 

三章に続く。

 

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