いましかライフ

不安障害を克服した鈴梨(HSP)は今を生きることに決めました。

答えは失感情症にあり

※「心身症と神経症の起こる仕組み」の記事は、「はじめに」「一章〜三章」「答えは失感情症にあり」の5つの記事から成り立っています。仕組みを理解することで治すための方法を考えていけるのでは?という思いから書いています。

 

この記事の最後に、「そもそも、なぜ私はストレスに気づけなかったのか」という話をしたい。

 

 


失感情症とは


「自分の身に何が起こったのだろう?」

あのときから私の頭を占めたハテナには、実は心身症としての特徴が表れている。

失感情症(失体感症)と言われるものである。

これは心身症に陥っている人に共通して見られる特徴だという。


失感情症(失体感症)…気が張って、体の感覚や感情的なことが感じられない状態が続くこと。慢性化して何年も続く。お腹空いた、疲れた、などに気づけなくなる。

J-STAGEにて『「失体感症」概念のなりたちと、その特徴に関する考察』のPDFが公開されています。p3にある、「感情と体への気づき」のチェックリストをぜひご覧ください。↓

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/51/11/51_KJ00007562908/_pdf/-char/ja

 

原因…幼い頃の環境と親の関係に要因がある。子どもが感情の表現を抑えなくてはいけない環境で育てられ、体の中で沸き起こった情動を感じ取る仕組みが上手く発達できないために起こる。(私はこれに心当たりがありました)

とはいえ、健やかに育ってきたと言う人も

今まで書いてきたように、セロトニンの働きが弱くなると古い脳の声が聞けなくなるので、体の感覚や感情的なことに鈍感になってしまい、このような状態に陥ってしまう。

 

失感情症の例

たとえば言われもなく罵倒された時、その人の中ではちゃんと怒りが発生して体にもその反応が出ているのに、怒りに伴う不快な感情があるということに本人が気づきにくい。

感情(古い脳)に気づかないから、感情を言葉で表すことも苦手で、体の変化を意識(新しい脳)がキャッチできなくなってしまう。

 

自分ではもっと動けると思って活動していたはずが、ある日突然ドッと疲れが来たり、体調を崩すといったことに心当たりはないだろうか。

これって、失感情症的な状態と言えるのではないだろうか。

 

私の答えは失感情症にあった

私がこの失感情症というコトバを知った時、「答え、ここにあり………」と思った。

なんだ!そもそもあの時の私では自分にかかっているストレスに気づけるはずがなかったのだ!あのとき自分を取り囲んでいた環境に対して漠然としたイヤな感じしか抱けなかったのはこのためだ!体調が崩れた理由がよくわからなかったのはこのためだ!

納得した。

 


失感情症から回復していると感じる今の自分で当時の高校生活を振り返ってみると、「よく通ったな〜あんなとこ。」と思う。完全に自分を見失っていたから、いろんな人を傷つけてしまったし、自分の心が犠牲になった。

 

当時は金縛りの状況下で視野が狭くなっていたし、学校が自分の世界の全てだったし、そもそも学校に行かないとか辞めるの選択肢がなかったのだけど、飛躍するようだけどでもこういうのって自死の要因そのまんまだなと思ったりもする。金縛りの状況下の視野狭窄は、行かないとか辞めるとかいう、生きることを前提にした選択肢を自分に用意することすら不可能にしてしまう気がする。

 

 

さて、心身症と神経症の起こる仕組みが一通り分かれば、回復の仕方もなんとなく見えてはこないだろうか?ぜひ一緒に考えてもらいたい。次の記事に続こう。

 

 

この記事の参考書


最後に、「心身症や神経症が起こる仕組み」の記事の主な参考書を紹介致します。

 

この本は、1999年から2009年の間に日経ヘルスの副編集長をされていた北村昌陽さんが、健康・医療の分野で取材しながら感じたり考えたりしたことをベースに、あくびが出ないとか、肩こりに気づかないとか、呼吸が浅いとかいう人達がとても増えているのを受けて「私たちの身の上に何が起こっているのか?どんな対処をすればいいのか」を探る本です。

私の記事では「なんのこっちゃ?」だった方へ、もっとこのことについて知りたい方へ、ぜひおすすめします。

また、当ブログでは「金縛り」と表現したところは、本書では武術用語の「居着き」として説明されています。

 

それでは長い文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。