いましかライフ

不安障害を克服した鈴梨(HSP)は今を生きることに決めました。

パニック障害を治そう

私がパニック障害を克服したと感じたのは、実はつい8か月前のことです。

あの時の感触というか経験は、ほんっとうに不思議な感じで言葉にするのも難しいのですが、「あの感じ」を振り返って分かったことをお伝えすることで、みなさまにとって何かヒントになればと思ったので今日はそのことについて書いてみます。

ちなみに、長年パニック障害で悩まれている方たちというのは、どこか自分で「もう治らないんだ」と諦めていることも多く、こういうブログや「こうやって克服しました!」って体験談にあまり目を通されないのですよね…。だから、私のブログに来てくださってこれを読んでるあなたは大丈夫、もう大丈夫!きっともうじき治ります。

 

 

パニック発作が起こる3つの条件

克服した、と感じたあの瞬間はまさに、パニック発作が起きている状態だったのですが

ものすごく深い恐怖を味わいながらも、一方で平常心でいる自分も同時に存在していて、その平常心の自分が「パニックってこういう時に起きるんだなあ」と至極冷静に分析していて、この不安感は相手にしなければじき落ち着く、ということも理解できたのです。

それで、いままでを振り返っても確かに、以下の3つの条件がそろったときにパニックが起きていたなと整理することができました。

 

①体調が悪いとき。

…身体がくたびれている、気持ちが疲れてる、病気、普段からの自律神経失調症など

(8か月前のあのときの私は、仕事帰りに寄り道して体が疲れていました)

②気持ちがものすごく不安定のとき。

…パニックが起きるんじゃないかと不安、自分が不安、一緒にいる人に迷惑かけるんじゃないかと不安、これからの予定が不安、服薬している薬の影響など

(8か月前の私はあのとき、スマホで映画「ヘンリー」(※映画史上最も凶悪で恐ろしいとされている作品です…)についてWikipediaで調べていて、その内容がめちゃくちゃ酷くて超気持ち悪くなったのです(笑)、みなさま絶対に興味本位で調べちゃいけません)

③そもそも発作の時の不安感・恐怖感を本物だと信じ込んでいる。

ここが鍵なのです。克服者は皆声をそろえて、私と同じようなことを言ってるはずです。

みなさまはきっと、初めてパニックの発作を経験した時からあの不安感や恐怖感を確実なものだと信じているのでしょうが、(だって不安は不安だし、恐怖は恐怖だものね)、でもあれは、なんとやっぱり脳の暴走でしかないんですよ。つまり、あなたは本当は不安にもなってない・怖がってもいない、どこもおかしくない。

私たちは、上の二つの条件①体調が悪い②気持ちがものすごく不安定、を満たしたときに現れる、「あのなんとも知れないイヤ~な感じ」に、パニック障害と名前を付けて、「あの何とも知れないイヤ~な感じ」を確実にしてしまい、共通認識を作り上げ、精神的な病に仕上げてしまっているのです。

でも実際、一生のうちにパニック発作を誰でも一回は経験するとかって聞いたことがあります。そこでパニック障害になる人とならない人がいるのはなぜでしょう?その違いは、「ネガティブ思考かポジティブ思考か」でしかないのだそう。ネガティブ思考の人は、たった一回きりの発作で自分の身体はどこかおかしいと信じ込み、原因がつかめるまで何度も何度もあのときのパニック発作を思い返したり繰り返したりして不安になる…向精神薬を飲めば更に不安になる…そんな感じで絶え間ない不安を感じ通院等することで、パニック障害をより確実なものにし、パニック発作を起こしやすい脳の構造にしてしまい、克服も難しくなっていくのです。

(8か月前の私はすでに、不安やパニックがどこから来るのかを知っていたので、それで平常心の自分が生まれたのかなと思っています)

 

パニック発作が起きるという事は

さて、

「あの発作は本物じゃない」なんていきなり言われたってな!にわかには信じがたい!!!なんて思ってる方もいらっしゃると思いますが

その、信じがたい!という頑なな気持ちを溶かすことから始めてください。

「お、そうなのか…あれはただの脳の暴走なのか…つまり、あの発作を起こすも起こさないも自分次第なのか…!」

そうやって、あの不安感と恐怖感に対する信頼感を徐々に失ってみてください。(笑)

なにかよく分からない不思議な魔法とかでパニックにさせられているわけじゃないんです。全部自分!自分次第なのですよ。

 

パニック発作は、あなたにこういうことを訴えてor教えてくれているのかもしれません。

・体や気持ちをこんなに疲れさせないで。加減を知って。

・自分をものすごく不安にさせないといけないワケはなに?なぜ安心より不安を選び取ってしまうの?

・不安の源を突き止めて。改善させて。

・もっと自分を信じて。

そう、パニック発作の声って要するに古い脳の声*1なのだと思います。そもそも古い脳の声を無視し続けたことがパニック発作の原因なのです。新しい脳の声だけに従って、服薬でパニックを治すのは賢明とは言えません。なにせ、その薬が不安の根源なのかもしれないのですから。(向精神薬には、不安を抑える作用と共に不安を起こす作用もあるのです)

 

克服のためにできることを考えよう

 8か月前の私が不思議なパニックに陥ったのは、パニックや不安のワケを十分理解している状態で、「メチャ疲れてるのにメチャ不安定な気持ちになってしまったこと」が原因だと思われます。

で、あの経験から、もう発作は起こらないだろうな~と強く感じたのですが、そう感じる根拠というのがこちらです↓。

①自分の疲れる/疲れない範囲を知っていること

②不安の根源にもなっていた向精神薬をもう服用していないこと

③ポジティブ回路がだいぶ出来上がってきたこと(=不安と体調不良が直結しなくなった)

④日ごろの体調が整ってきたこと

 

↑これらを読んで、今のあなたが克服のためにできることは何でしょうか?

ここは自分で考えて、各々取り組んでいただけたらと思います。

今もし向精神薬を服用されている方がいましたら、決して自己判断で服用を中止したりしないでくださいね。必ず医師の指示のもと減薬に取り組んでください。

(と書くという事は、私はパニック障害を治すのに薬は必要ないと考えているという事です。)

ちなみに私は治すために何をしたかというと、治ることを前提に治すための情報収集を怠らなかったことですかねェ…あと、今の自分に甘んじなかったこと☆ かっこいいやろ?(笑)

 

そういえば。よく言う暴露療法が意味をなさないのは、日ごろの体調を整えないまま・パニック発作が起こることへの尋常じゃない不安をもったままやるからだと考えられますね。

 

それでもなかなか治らない人へ

 ぜぇーーーんぜん治らないよ!って人に知っておいてほしいことは以下の二つです。

 

①ロエムヘルド症候群

…ガスがたまりやすい食品・麦のほとんどに含まれる「グルテン」が原因でパニック発作を起こしている可能性があります。グルテンの消化不良を起こしている人には、不安症の初期症状(のぼせ・息切れ・めまい・不安・睡眠障害・不整脈・げっぷ・胃腸の不調)がみられると言います。

これは、ためしにグルテンが含まれている食品を7日間避けてみることで自分がロエムヘルド症候群かテストすることができるといいます。 グルテンを含む食べ物を食べなかった時と食べた時の、食後に眠くなるかどうか、もしそれならどのくらいで眠くなるかや集中力を注意して比べてみるのです。

(私の場合、なんだかよく分からなかったんですよねェ…汗、ということで私はあまり気にしないようにしていますが、みなさんも一度お試しあれ)

 

②セカンダリーゲイン

不安障害にはこれはツキモノというか、あるあるかもしれません。

セカンダリーゲインとは「不安障害に苦しんでいる人が、本人も気づいていない秘かな利益を得ていること」を言うのですが、つまり簡単に言うと「パニックが治ってしまうとその人にとって都合がよくないナニカがある」ということです。不安障害は義務を逃れる唯一の逃げ道になり得るのです。

たとえば、パニックが起きた時、普段はそうでもないパートナーがすごく優しくしてくれたとか・・・・不安障害のおかげで仕事するのを免除してもらえてるとか・・・・治れば、パートナーから構ってもらえなくなるかもしれない・働かなきゃいけない、そんな風に考えているとパニック障害はぜーんぜん治らないのですが、そのことに本人が気づいてないとどうしようもないのです。

このセカンダリーゲインにピンと来ない人でも、不安障害に苦しむ皆さんは

「病気でいるおかげで得していることが何かあるだろうか?」

と、一度自分に問いかけてみると良いです。

新たな発見があるかもしれません。

 

まとめ

パニック障害って、正直言って治しやすい病気だと思います。克服のための練習がしやすいから。認知度も高いし、別に発作を起こしたところで「変な人」ってレッテル貼られるわけじゃないし。パニック障害になって日が浅いなら、安心して、リラックスして治る未来を思い浮かべていたらもうそれだけで治せます。

だけどもし、ずーっとパニック障害に悩まれているならば、本腰入れて克服のために動いていく必要があります。が。

パニック発作に耐えるほうが、何かを変えるよりよっぽど楽だと思ってはいないでしょうか?

よく考えてみてください。実際はこの逆であることを知るために、私はこの病気を経験したのかもしれません。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

〈参考文献〉

敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れるークラウス・ベルンハルト著・平野卿子訳 CCCメディアハウス(2018)

*1:当ブログでは「新しい脳」と「古い脳」の概念から心と体の健康を考えています。詳しくはこの記事に書いています↓

www.hsp-suzuri.com